生まれ変わる香大医とともに:医学部長ブログ

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私の研修医ストーリー(その②)

昨日から、私の研修医時代の話をしておりますが、今日は卒後2年目から過ごした国立岩国病院(通称:国病)でのお話をしたいと思います。

岩国は私にとってはとても住みやすい田舎でした。桜が綺麗な錦帯橋のある錦川は美しく、手術部での花見の日は朝から仕事フリーで場所取りしながら酒飲んでました。また、近くに米軍基地があり異国のような雰囲気もありましたが、月に一回米兵の奥様から英語を習いに基地内に入らせていただいておりました。病院の目の前には海が広がっており、毎日夕方5時になると漁船を病院前に停泊させている整形外科のM先生からポケベル(懐かしい!)で連絡があり、「西山先生、今日当直?」と、何もなければそのまま夜釣り。釣った魚は官舎に持ち帰って、みんなで酒盛り。一度大きなスズキが釣れて病院のX線で魚骨を魚拓代わりに撮ってもらったのですが、翌朝「臭い!」と放射線技師長に叱られたことも。。。


そんな国病に配属されましたが、麻酔科のミッションは手術の麻酔科とICUと救急、これらすべてを4人で担当する体制でした。独身は一番下の私だけでしたので、休日はいつも私が日当直を(喜んで)担当させていただきました。休日は緊急オペ中に救急やICUから呼ばれることもいつものこと。院前には救急車が数台列を成して搬入待っているようなこともしょっちゅうで、緊急透析はともかく、人工心肺のお手伝いもしばしば、、、まだ2-3年目なのに今から考えると怖い話ですよね。

 

写真:(左)今は岩国医療センターとして移転し、大きな病院に生まれ変わりました

(右)先日いただきました岩国の日本酒、本当にめちゃめちゃおいしかったです!

 

私は研修を終えた後は香川に戻って大学院で基礎研究をし、留学もしたいと考えておりました。ですので、人よりも早く医師としての技術を身につけておく必要があると考えており、ハードワークはwelcomeでした。ただ、月給が14万円なかったので一度時給を計算してみたらまさかの300円台!「マクドに負けとるわ〜」と内科・外科の研修医と笑ったものです。来週は、そんな生きがいに満ちた国病での研修医時代の話をもう少ししたいと思います。

写真:屋島からの高松港を見た夕焼け(ブログ記事とは関係ありません)

 

皆様、良い週末を!

 

PS. 香大医LINEグループを作ったことにつきましては先日紹介させていただいております。

https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2024/06/03/092548

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