生まれ変わる香大医とともに:医学部長ブログ

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日本腎臓学会 学術総会にて(腎臓学会の褒賞制度について)

この週末、私が理事を拝命しております日本腎臓学会・学術総会に参加してきました。昨日は祖父江先生が日本腎臓学会誌Clin Exp Nephrolのベストレビューアー賞を受賞されたことを紹介しましたが、今日からは腎臓学会における私の役割を紹介したいと思います。


私は日本腎臓学会でいくつかの役割を担当しておりますが、主に研究と国際活動に関する委員会が多いです。今日はそのうち研究に関連する委員会活動を紹介したいと思います。日本腎臓学会には大島賞やCSA (Clinical Scientist Award)という将来のリーダーに対する褒賞があるのですが、そこに行き着くまでのキャリア・ステップとして、若手基礎奨励賞からYoung Investigator Award (YIA)、そして大島賞・CSAという道筋をつけたいと考え、ここ数年集中して「若手基礎奨励賞」を作り上げました(若手臨床研究奨励賞もこれから検討していきます)。こちらは基礎研究の抄録を書類審査して15人ほどに絞り、まる1日かけて発表コンペしてファイナリストを5名選び、最終的に3名を日本腎臓学会・学術総会シンポジウムの発表で選出するという3段階選考のシステムとしました。多くの先生方のご助言やご協力をいただき、何とか今年から実施するに至りましたが、正直、こんなにものすごいことになるとは思いもよりませんでした。ファイナリスト5名のワカモノの発表や質疑応答は素晴らしいという域を超え、洗練された凄まじいものばかりで、会場の皆さんは感動しておりました。日本の基礎研究力の著しい低下が指摘されておりますが、私も「腎臓領域の基礎研究の未来は明るい!」と叫びたい気持ちになりました。

写真:若手臨床研究奨励賞が授与された3名のワカモノたちと南学理事長(一番左)、内田大会長(左から2番目)、稲城委員長(一番右)


学会の委員会活動には苦労がつきものですが、このようなワカモノたちの姿を目の当たりにすると、少しは努力が報われたような気がします。色々とご協力いただきました皆様方、特に東京大学稲城先生、滋賀医科大学・久米先生、金沢医科大学・古市先生にはこの場をお借りしまして心より感謝申し上げます。先生方のご苦労は必ずや明日の腎臓研究者の発展につながるものであると考えます。

 

 

写真:香川のうどんは「おでん」が欠かせません(ブログ記事とは関係ありません)

 

PS. 香大医LINEグループを作ったことにつきましては先日紹介させていただいておりますが、しばらく発信を続けます。

https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2024/06/03/092548

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