香大医とブルネイ・ダルサラーム大学 (UBD) は国際交流が盛んで、今年で20周年記念となり、先日、セレモニーに香大医から教職員が数名UBDを訪問しました。学生の交換留学もずっと盛んで、毎年、数名の香大医・学生がUBDに留学します。私も3回ほどブルネイに行きましたが、特に小児科の日下先生はブルネイの病院で小児診療にも尽力されておられます。そんなUBDから、私の教え子だったスワニー先生が教員代表として香大医に来られ、何とも言えない気持ちになりました。
写真:右から3人目がスワニー先生、左から安田先生(ブルネイ担当国際委員)、金西先生(国際担当・副医学部長)、和田先生(国際担当・副学長)、私。
私が教授に就任する前の20年前にUBDとの交流が始まり、ブルネイ大使やUBD医学部長の訪問団が香大医に来られました。私はまだ助教でしたが、当時の私の研究について英語でプレゼンしました。そのプレゼンを聞いてくださった当時のUBD医学部長が、「君のところに優秀な学生を大学院生として預けたい」と派遣してくださったのがスワニーさんでした。彼女は裕福なお家で育ったお嬢さんで、香大医のある三木町のボロアパートにさぞかしびっくりしたことと思います(確か、すぐに一回引越ししたような、、)。しかし、高いモチベーションで私とマンツーマンで実験頑張っていましたが、思いもよらずに私が翌年から教授職になってしまったので、なかなか指導ができずに迷惑をかけてしまいました。それでもスワニーさんは頑張って論文を投稿し、無事、医学博士を取得して卒業されました。帰国されてからはUBDの教員をされていましたが、今やUBDの教員代表として香大医に訪問されるまでになられました。
写真:15年前から唯一まだ残ってくださっている秘書の山下さんとパチリ、「薬理学は全然変わってないですね〜」とスワニー先生、「ようやく再開発で新しくなります」と私。
スワニーさんはお子様も3人おられるビック・マザーですが、私の元からブルネイに戻って15年経過し、お互い立場も変わっての再会でしたので、少し万感の思いが込み上げてくるような感情を抱きました。
教え子が立派になった姿を見れるのは、教師の特権ですね。これからも一人一人、心を込めてしっかりと教育して行きたいと思います!
写真:今回の記事とは関係ありませんが、沖縄の民宿で音楽を奏でる香大医生の福武くん、みんなから「素晴らしい学生さん!」と大絶賛でした。一方で一番手前が、やらかした「◯で」くん、汚名挽回中??