昨日、私の中の昨年2024年に起きた香大医5大ニュースについてお話ししました。
① 50周年記念に向けた再開発事業の進展
② 高度医療人育成プロジェクトの始動
③ 大型研究プロジェクトの始動
④ 大学財政難による教員人事の一部凍結
⑤ 新たな活動を通じた香大医サポーターとのつながり
今日は「② 高度医療人育成プロジェクトの始動」について紹介いたします。

昨日、医学部キャンパスの再開発事業は香医大の生き残りをかけた事業であると説明申し上げましたが、一昨年2023年10月に医学部長を拝命してから、地方大学を取り巻く状況が日々悪化していることを強く認識いたしました。例えば、消費税や人件費・光熱費が上がっているにもかかわらず、国から地方国立大学への予算はむしろ20年前から15%ほど減少しているような状況です。香大医に与えられる予算(運営交付金)も年々減少しており、昨年はさらなる人件費・光熱費高騰で、これ以外で使用できるお金は香川医科大学の頃に比べると半分くらいになっているのではないでしょうか?
香川のような地方大学のみならず、すべての国立大学も同じ状況のようで、国立大学協会が「もう限界」といった声明を出したことが、先日大きなニュースになりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3824a38fae2210ae6b7a9120e59873e3cd76ce2b
そのような状況の中で香大医は再開発プロジェクトを進めておりますが、新しくなる学びの場で「香大医が生き残りのためにやらねばならないことは、いったい何なのか?」についてコアメンバーで話し合いました。「生き残るためには存在価値が必要、ではその存在価値は何だろうか?」ということを皆で考え、出てきた答えは「高度医療人の育成」でした。特に、グローバルとローカル(グローカル)で活躍する高度な医療人の育成をすることこそが、社会への貢献に直結する最も重要なことであり、香大医の存在価値であると結論づけました。そこで早速、具体的な目標や戦略を「高度医療人育成ワーキンググループ」のメンバーで協議を開始しました。まずは、医学科に対してのみの協議となっておりますが、星川教授、横平教授、市来教授、谷教授、安田准教授、松原医師らにコアメンバーなっていただき、卒前教育(臨床実習も含む)、研修医教育、専攻以後の医師への高度医療教育を香大医と附属病院でシームレスに実施して行こうと皆で知恵を出し合ってまいります。

写真:元旦の夜、近所の神社で香大医の発展を願ってきました!
「香大医のキャンパスが新しくなり、医学科のみならず看護学科も臨床心理学科もグローカルな社会と協奏できる高度未来医療人を育成できる学びの場として輝けるよう、新しいプログラム作りに全力で取り組んで行こう、神様、何卒、力をお与えください」と、元旦に祈ってまいりました。ブログを読んでくださっておられる皆様も、今後とも何卒応援を宜しくお願い申し上げます!
P.S.
「香川大学医学部50周年特定基金」のお知らせ
香大医は50周年を迎え、文部科学省の予算で老朽化した建物の改修工事を開始いたしましたが、国立大学法人では運営費交付金が年々縮減されておりますため、資金不足で皆様方にご支援をお願いさせていただいております。
香川大学医学部の生き残りをかけ、教職員一同が「グローカルな社会と協奏できる高度未来医療人の育成」に邁進していく所存でございますので、何卒温かいご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。詳細は以下のホームページをご覧くださいませ。
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html
