生まれ変わる香大医とともに:医学部長ブログ

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今年も3. 11を迎えます

2011年3月11日・東日本大震災、私は香川にいて被災しておりませんが、この日を忘れることはできないと、昨年の今日もブログでも述べさせていただきました。
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2024/03/11/092355

改めまして、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様の復興が1日も早く進みますことを祈り続けております。

図:ChatGPTで描いてもらいました

昨年のブログとほぼ同じ内容で恐縮なのですが、少しその時のことをお話しさせてください。最初にこの地震の報道を耳にしたのは、創造工学部・林キャンパスの事務室でした。その日私は、香川県日本学術振興会から獲得した地域連携拠点事業の予算について協議をしており、会議の後にご協力いただいた事務の方に御礼を申し上げているところでした。地震の報道を知った事務の方がテレビをつけていたのをたまたま目にしたのが最初です。その時は、「転倒により怪我人数名」といった程度の報道でしたが、突然、ヘリコプターから海上津波が岸に向かっている映像が映し出され、香川県の方が「えらいこっちゃ」とダッシュで県庁に戻られたことを昨日のことのようによく覚えています。
 

写真:震災被害に絶望して友人とやけ酒を

津波の被害が明らかとなっても祈ることしかできない自分でしたが、電力会社と取引のある高校の先輩より「原発がやばい」との情報が。私なりに情報を集めてみたところ、都内のフランス人は政府チャーター機で母国に避難しているとのこと(彼らのペットは大阪に避難させたそうです)。その2日後にはヘリコプターで放水する映像を目にして、「おいおい、これはさすがに焼石に水だろう」と、、、その後のことは皆さんがご存知の通りです。私が香川でできることは大変限られておりましたが、募金や寄付活動などに加え、当時の東北大学の研究担当理事であった伊藤貞嘉先生のご指導のもと、遠隔でできるいくつかの復興作業のお手伝いをさせていただきました。

写真:震災後、仙台駅の立ち寿司屋で復興を祈って、まだ若い、、、

香川にはいつ四国南海トラフ地震が来てもおかしくありません。香大医は四国の災害指定病院の中でも、比較的被害を受けにくいところに立地しているので、多くの被災で受傷された方をカバーしなければならないと思っております。そのために今のうちから準備できることはやっておきたいと、様々な活動を進めておりますが、まだまだ越えなければならない壁がたくさんあります。引き続き、DMAT/JMATや自治体・医師会をはじめとした各組織と協力し、災害医療に対しての準備を進めてまいりたいと思っておりますので、皆様、何卒お力をお貸しいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

P.S.
香川大学医学部50周年特定基金」のお知らせ
最近、国立大学への運営費交付金が少しずつ減ってきており、香川大学医学部の財政もなかなか厳しい状況になっています。そのため、私たちは学生の教育環境をより良くするために、皆さまのご支援をお願いしております。
いただいたご支援は、医学部の学生がより充実した学びを得られるよう、教育活動のサポートに活用させていただきます。例えば、最新の医療機器を使った実習や、地域医療を担う人材を育てるためのプログラムの充実など、未来の医療を支える若い世代の成長に役立てていきます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生たちのために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると嬉しいです。
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