生まれ変わる香大医とともに:医学部長ブログ

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令和6年度もいろんなことがありましたが、最後の最後に香大医生にもらった夢

日々懸命に業務をこなしているうちに、令和6年度もあっという間に終わった一年間でした。2024年の年末年始の振り返りや2005年の年頭所感などはまたブログを振り返ってみていただければ幸いです。
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2025/01/06/125307
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2025/01/07/095649

この週末はミャンマーでの地震の報道で世界に大きな影を落としております。香大医はミャンマーヤンゴン大学と連携協定を締結しておりますが、軍のクーデターの後、ほとんど交流ができておらず、お悔やみを申し上げることすらできておりません。一方で、タイのチェンマイ大学とタマサート大学の医学部長には、お悔やみのメールを送らせていただきました。両大学とも大きな被害は無いとの事ですが、ほとんど地震の経験がないので、学生さんもみんなびっくりしたとおっしゃっておられました。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げる次第です。
さて私は、週末に「腎と脂質研究会」を開催させていただき、大変多くの先生方にご参加いただきました。こちらの詳細につきましては、また後日、機会を設けて報告させていただければ幸いです。それよりも本日私が今年度の最後の日にふさわしいと思うブログ記事は、香大医生・切詰くんが夢を与えてくれたことに対する感謝の報告です。

写真:切詰くんのRIZIN対戦チラシの写真(私の携帯で撮影)

これまで何度か切詰くんを紹介していますが、彼は香大医・医学科5年生でプロのキックボクサーです(明日から6年生です)。これまで1度も負けたことがないINNOVATIONスーパーライト級チャンピオン(7戦7勝)で、先日は特別にお願いしてお時間いただき、ゆっくりとお話を伺いました。
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2025/01/20/092052
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~student-led/article/interview21.html

その際、切詰くんは、「今度高松にアリーナが新しくできるので、最後の試合として、そこで戦いたいです!」とおっしゃっておられましたが、その夢が叶って3月30日に開催されるRIZIN50に参戦することが急遽決定したことを報道で知りました。しかしチケットも秒殺だったので応援に行くことも諦めていたのですが、ここでいつものように私を助けてくれる救世主が登場!今回はさんぜんクリニックの香大医OBの小林先生で、私のMessengerに「先生、一緒に行きませんか?」とのメッセージを送ってくださいました!!
https://www.facebook.com/mitsuyoshi.kobayashi.7
即返で「もちろんです!!!」と、私も急遽、切詰くんを応援に行けることになりました。これまで小林先生とはあまりお話をさせていただいたこともなかったのですが、いつもブログを読んでくださっているようで、本当に暖かいお心遣いに感謝しかありません。

写真:私も初めてのあなぶきアリーナ

RIZINを四国で開催するのは初めてだそうで、会場は満員で超盛り上がっておりました。残念ながら切詰くんは判定2-1で勝つことができなかったのですが、最後まで全力を振り絞って戦う姿はみんなに感動を与えたのではないでしょうか?ちなみに一緒に行った小林先生は「切詰くんが勝ったと思った」とおっしゃっておられるほどナイス・ファイトでした。私は切詰くんが大きな怪我をしないようにとだけ祈っておりましたので、とにもかくにも最後の戦いを無事終えられたことに大変安堵しておりました。

写真:会場の様子、写真撮っていいのかどうか不明でしたが、問題ないようでした

そのような中どんどん試合は進み、途中、休憩タイムとなりました。私はトイレに行くため、席を離れアリーナの中をぐるぐると歩いていたのですが、そこで「先生、何やってんですか?」と黒いジャンパーを着た学生たち数名に囲まれました。私を見かけたので追いかけてきてくれたとのこと。「見りゃわかるだろう、プライベートでチケット取って応援に来たんだよ。しかし、大勢の中、よく見つけたね。」と私、「だって、いつもと一緒の格好じゃないすっか笑」と学生。確かに、私はその日、試合の前に重要な業務がありましたので、場違いなネクタイ姿でした。そりゃ、逆に目立つよなあ〜なんて思っていたら、そこになんと、試合の終わった切詰くんまでもがそこに駆けつけてくれました。

 

写真:ファイト直後の切詰くん、大きな怪我もなさそうで何よりでした!

切詰くんから「応援に来てくれてありがとうございます、でも負けちゃってすみません」と。私からは「いやいや、勝ち負けはともかく、何よりも本当に夢を与えてくれてありがとう」と、感謝のみを繰り返し伝えさせていただきました。彼のチャンピオンになるという夢に向かって懸命に走り続ける姿は、きっとみんなに勇気を与えたことでしょう。私もあらためて、夢って、チャレンジするかどうかも自分次第だし、諦めなければチャレンジは永遠に続くんだなあと思いました。おそらく学生さんの多くは同じように自分の夢に向かって懸命に戦っているのだと思いますが、私も今の夢である香大医の発展のために、これまで以上の努力でチャレンジを続けなければならないと気持ちを新たにしました。そんな夢に向かう気持ちを奮え立たせてくれる香大医の学生達に囲まれる自分は、本当に幸せ者だなあ〜と感じながら、今年度最後のブログを書いています。

香川大学医学部に栄光あれ!


P.S.
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