生まれ変わる香大医とともに:医学部長ブログ

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15年ぶりの中国・河北医科大学への弾丸訪問(その②)

先週水曜日の夜から金曜日までという弾丸スケジュールを組んで、中国の河北医科大学へ表敬訪問して参りましたので、昨日より紹介させていただいております。
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2025/04/16/094320

今日は特に、河北医科大学・附属病院の最新システムと、私の教え子たちが集まってくれたお話を紹介させていただきます。昨日もお話ししましたが、とにかく、ここ数年の河北医科大学の進歩には腰を抜かすほど驚きました。河北医科大学の第一附属病院は2,400床のベッドがあるそうですが、外来、入院、検査、手術、救急受け入れなどの全てが5G環境とファーウェイによるITシステムで管理されておりました。病院内すべての医療スタッフ、物流、お金の動きがリアルタイムに1つに集計されるシステムです。
 

写真:この部屋にオペレーターが数名常在して、病院中のヒト・モノ・カネの動きをリアルタイムでモニタリングしておられました。

またもう一つ驚いた事は、ディープシンクを用いたAI診断の開発技術です。国のプロジェクトとして、世界中から優秀な人材を集め、ほぼ完璧に近いものを作り出しておられました。
 

写真:概要を説明してくださっておられますが、凄まじい開発のスピードです。いったいどれくらいの資金が費やされているのか想像できないほどです。ずいぶん前からディープシンクを使ってオープンAIで自動診断の技術を開発されていたようです。

河北医科大学のかなり進んだシステムや開発技術にショックを受け、もっと香大医でも先を見つめた活動が必要であると実感できた事は、今回の旅の一番の大きな収穫だったと思います。このような有意義な見学が終わってからは、私たちのプレゼンテーションの時間となりましたが、多くの医学部の学生さん、大学院生、教職員が集まってくれました。私は香川大学医学部の紹介と自分の研究について少しプレゼンさせていただきました。

写真:私の発表場所から自分で撮った写真ですが、たくさんの質問をいただきました。

写真:私のプレゼンの様子の写真を送ってきてくださいました。

そして聴衆の中には、私の教え子がたくさん見えました。河北で働いているのはこのうち2人だけで、その他のメンバーは中国全土からわざわざこのためだけに来てくれました!教育者をやっていてほんとに良かったと思う瞬間です。皆さん、肉体的にもたくましくなったようで、大変安心いたしました(特に、昨日も写真で紹介した左端のYi-Fanくんの若い頃の写真とこちらの写真では、大きな違いですね笑)。
 

写真:教え子たちがたくさん集まってくれました。

プレゼン終わった後は河北医科大学の先生方とライトアップされている古い遺跡を見学に行き、古くからある有名な中華料理店での食事会となりました。しこたまお酒を飲んでホテルに戻ったのは夜の11時を回っておりましたが、教え子たちはロビーで待っていてくれました。そして、そこからみんなでBARへ行き、ウイスキーをたくさん飲みましたが、今の仕事や家族のこと、将来の夢のような話を朝方までしておりました。結局、私のプレゼンの時間とBARでの時間しか教え子と一緒にいる時間はありませんでしたが、会えたのが本当に嬉しかったし、一生忘れることができない素晴らしい時間でした。みんな、また香川に行きたいと言ってくれていましたので、その際にはいっぱいうどんを食べさせてやりたいと思います笑。


P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
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