生まれ変わる香大医とともに:医学部長ブログ

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医学科6年生への愛のプレゼント

連休前に、香川大学医学部ではひとつの特別なセレモニーが行われました。それは、現在臨床実習を行っている医学科6年生の学生さんたちに向けて、特注のスクラブ(医療現場で着るユニフォーム)をお渡しするという、心温まるイベントでした。スクラブとは、病院で働く医師や看護師が着ている服のことですが、今回のスクラブはただの作業着ではありません。素材や色、ポケットの位置、そして刺繍のデザインにいたるまで、すべてがこだわり抜かれた、まさに“愛のこもったスクラブ”でした!
 

写真:前と後ろはこんな感じです、見えにくいですが、後ろにもポケットが

このスクラブの発案者は整形外科の石川先生です。デザインから発注まですべてを教室員の方と引き受けてくださり、学生たちのために多くの時間と情熱を注いでくださいました。「地元(地産地消)」と「ロック」というキーワードをもとにデザインを組み立てたそうで、地元・香川への愛情と、挑戦し続けるロック魂のような強い思いが込められているとのこと。実際に完成したスクラブを手に取ってみると、私自身が普段着ているものとは比べものにならないほど、手間と思いが込められているのを感じました。学生たちにとって、きっとこのスクラブは医療現場での誇りと責任を象徴する特別な一着になることでしょう。

写真:私の方からまずはご挨拶を

当日は、6年生代表者にスクラブを手渡しさせていただきました(臨床実習を抜けさせていただくことをお許しいただきました腫瘍内科の辻教授、本当にありがとうございました!)。医師の卵である彼らが、これを着用して実際の医療現場に足を踏み入れるとき、ただ白衣を着るのではなく、「自分たちの母校の思い」が詰まったスクラブを身にまとうことが大きな意味を持っているのだと思います。石川先生は、卒後、全国各地に移動したとしても「このスクラブを着て、母校のことを思い出しながら、それぞれの医療の現場で頑張ってほしい」とおっしゃっておられました。その言葉には、学生たちへのエールだけでなく、卒業後もずっと続いていく“医療人としての誇り”を忘れないでほしいという願いが込められていました。私も心から同じ思いでした。医療の現場は時に厳しく、孤独を感じることもあるかもしれませんが、そんなときにこのスクラブが心の支えとなり、「自分は香川大学医学部で学んだ医師なんだ!」と胸を張ってもらえたら、これほど嬉しいことはありません。
 

写真:学生さんから感謝の言葉が

香川大学医学部では、日々さまざまな取り組みを行っていますが、今回のスクラブセレモニーは、私たちが大切にしている「学生一人ひとりへの思い」がかたちになった、特別な出来事でした。これからも、学生たちが自信を持って羽ばたけるよう、教職員一同で支えていきたいと思います。そして、今回のスクラブが、多くの方にとっての“誇りの象徴”として長く記憶に残ることを願っています。
引き続き医学部としても、学生たちが医師としての第一歩を踏み出す場にふさわしい環境を整え、こうした取り組みがさらに広がっていくよう努めてまいります。来年以降もこの取り組みを続けていきたいと思っていますが、そのためには、多くの方々のご協力が必要です。もしこの記事をご覧になって、「応援したい」「協力したい」と思ってくださる方がいらっしゃいましたら、新しい「ふるさと納税」の制度などを通じて、ぜひお力をお貸しいただけましたら幸いです。何卒ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
 

写真:記念写真です


P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html

 

https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/