先週に引き続き、最近一番力を入れて宣伝しているシリーズ「この場所で輝く ~現場の声とメッセージ~」の記事を紹介させていただきます。
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/interview.html
今回は、香川大学医学部衛生学に勤務されている鈴木裕美先生についてご紹介します。鈴木先生については、以前、一度紹介させていただき、今回が2回目となります。
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2025/03/13/102906
鈴木先生は20歳まで神奈川で過ごされ、その後、ハワイ大学に編入し、大学院を経てご主人の仕事の都合でブラジルや中国へ渡り、20代のほとんどを海外で過ごされたそうです。3人のお子さんを育てながらも医師になりたいという強い思いを抱き、37歳の時に香川大学医学部医学科へ学士編入、新たな道を歩み始めました。私も薬理学校講義の際に教室の最前列に座って熱心に勉強されておられた鈴木先生をよく覚えております。その後、海外への憧れからタイで熱帯医学を学び、イギリスのニューキャッスル大学への短期留学にも挑戦されました。

子育てについても、鈴木先生は豊かな経験を積まれましたが、親として多くの壁に向き合われたそうです。現役の同級生たちにはなかったこうした人生経験が大きな財産となり、今の活動にも深く生かされておられるのではないでしょうか、小児科医として得た医学知識や脳科学の知見も交えながら、子どもたちや保護者を支える取り組みを続けられています。


写真:すべてホームページから掲載しました
現在、鈴木先生は、医学部での授業や実習、研究に加えて、研究会の企画運営、国際交流の推進にも力を注いでおられます。さらに臨床現場では、心に悩みを抱える子どもやその親御さんたちと向き合い、支援を行っておられます。地域活動にも積極的に関わり、保護者や教育関係者への講演会、子育てプログラムの開催、不登校の親の会やフリースペースの運営など、多岐にわたる活動を展開されておられます。
大学病院の小児科研修医だった当時は「不器用で失敗ばかりだった」と、手技も知識も不十分で自信を失うこともあったそうです。しかし、そんな時期を経て、10年後、かつて担当した患者さんの保護者から「あなたの言葉に救われた」と声をかけられたことがあったとのこと。このご経験から、医師の仕事は単に病気を治すだけではない、大切なのは患者さんや家族に寄り添うことだと改めて実感されたそうです。最後に、鈴木先生は「香川はとても住みやすく、居心地のいい場所」と話してくださいました。ただ、学生にも教員にも、もっと海外に出ていろいろな経験を積んでほしいとも。これからも鈴木先生の情熱と挑戦は、香大医の学生のみならず、子どもたちや地域社会に大きな力を与えてくれることでしょう!鈴木先生、益々のご活躍、心からお祈り申し上げます!
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html

https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/