いつも香川大学医学部長室にはたくさんの方々が訪れてくださっています。日々、いろいろなお話を聞いたり、一緒に香川大学医学部の今後のことを考えたりする中で、「人と出会うことの大切さ」を改めて感じています。今日は最近訪問してくださった方々を少しだけ紹介したいと思います。

写真:たまたま近くにおられた整形外科の山口先生と3人でファイティングポーズ
最初にご紹介したいのは医学部医学科6年生の切詰君です。彼は総合格闘技のイベント「RIZIN(ライジン)」に出場したプロですが、現在は医師になるため臨床実習に真剣に取り組んでいます。先日、そんな彼が部長室を訪ねてくれて(しかも香川名物のえびせんべいの差し入れを持って!)、RIZINのことや実習の近況について話してくれました。彼はとても誠実で気持ちの良い学生です。そして印象的だったのは、「まだ自分はやりきれていない感じがします」という言葉でした。大きな舞台で戦った彼がそう語るのを聞いて、私は深く感動しました。私はいつも、「まずは勇気を持って一歩前踏み出すこと」、次に「辛抱強くやり続けること」、そして「最後までやりきること」が大切だと思っています。成功するかどうかは結果の一つに過ぎず、大切なのは自分に正直でベストを尽したかどうかであるという考えを持っています。物事を斜めから見られ、批判されることも多々あるのですが、切詰君の言葉からは私の想いと共通する真剣さが伝わってきました。彼には、ぜひ将来、香川で患者さんのために力を尽くしてほしいと願っています。

写真: ニュージーランド・オークランド大学の織田先生とGanley先生
続いてご紹介したいのは海外からのお客様です。看護学科長の松本啓子教授と共同研究をされておられるニュージーランド・オークランド大学の織田敬子先生と、そのご主人であるAusten Ganley先生がご訪問くださいました。お二人には学生への講義や研究会での講演など、さまざまな形でご協力いただきました。実は、私も以前ニュージーランドを訪れたことがあり、その自然の美しさに心を奪われた経験があり、「もう一度行きたい国」ナンバーワンの素敵な国です。ただ、旅行中にスピード違反をしてしまい、オークランドの銀行まで罰金を払いに行ったという少し苦い思い出もありますが笑。そんなニュージーランドとのご縁が今回また新たにつながりました。私はお二人に、今後オークランド大学と香川大学医学部が正式な連携を結び、学生を交換できるようにしたいとお伝えしました。それが実現すれば、学生にとって大きな学びのチャンスになるだけでなく、私たち教員も引率という形で再びニュージーランドを訪れることができるかもしれませんね笑

写真:水泳部の執行部メンバーです
最後にご紹介するのは水泳部の皆さんとのやりとりです。以前、このブログでもご報告しましたが、香川大学医学部のプールがきれいに整備され、新しくなったプールのお披露目会である竣工式が行われました。たくさんの卒業生や関係者の皆さんが来てくださり、とてもにぎやかな一日となりました。
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2025/04/30/085918
その中で大切なことに気がつきました。それは、「プールにAED(自動体外式除細動器)が設置されていない」ことです。水の事故は一瞬で命にかかわることもあるため、すぐに対応できる備えが必要です。そこで、水泳部の執行部の方々と今後の対策について話し合いの場を持ちました。そして、臨床工学士の光家先生にご協力をお願いし、AEDの使い方を学ぶ講習会や救助訓練を行うことにしました。また、AEDはプールのすぐ近くにある「いちご保育園」の玄関に設置してもらい、そのAEDを緊急時に正しく使えるよう、分かりやすいマニュアルを作るように学生たちに指示を出しました。体が濡れたままだと感電してしまうことがあるため、使い方には注意が必要ですし、附属病院の救急部もすぐ近くにあるので、緊急時にはどのように連絡を取るか、しっかりとした手順を整えておく必要があります。

写真:創造工学部・創発研究科の方々と麻酔科・荻野教授と「大学院研究プログラムについての打ち合わせ」と称した懇親会(本文とは全く関係ありませんが、こういった交流も大切です!)
さまざまな人が医学部長室を訪れてくださるたびに、「大学は人と人とのつながりで成り立っているんだなあ」と実感します。海外との連携、部活動での安全対策、そして一人ひとりの学生との対話――これらはすべて、香川大学医学部がより良い学びと成長の場になるために欠かせない要素です。これからも学生や教職員、ご家族・関係者の方々や地域の皆様、全国にいるOB/OGや世界とつながるすべての人々と協力しながら、未来に向かって力強く歩んでいきたいと思います。どうぞ今後とも、香川大学医学部を温かく見守り、応援していただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます!!
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/
