香大医で輝いている教職員シリーズ「この場所で輝く ～現場の声とメッセージ～」の記事を紹介させていただきますが、今回は香川大学医学部で日々ご尽力いただいている前川豊弘・事務部長です。
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/interview.html
写真：ホームページより
前川部長は高松市生まれの高松育ち、大学は東京で経済学を学ばれましたが、4年生の春にお父様が急性心筋梗塞で急逝されたことが転機となり、地元での就職を決意されたそうです。地元の金融機関に就職されましたが、「自分には向いていない」と感じ、3年で退職。その後、国家公務員試験に合格して大学職員という道に進まれたそうです。大学職員としてのスタートは徳島大学で、以後、高知大学、再び徳島大学、そして香川医科大学（現在の香川大学医学部）へと異動を重ねながら、四国各地の大学で経験を積まれました。この4月からは再び香川大学医学部にお戻りになられ、事務系トップの事務部長として組織を統率されておられます。「構成員が残業せずとも高いパフォーマンスを発揮できるような環境整備を目指したい」と語る姿に、部下を思いやる深い人間性がにじみ出ております。教務や学生支援、予算管理、医事業務、研究支援、産官学連携など、実に多岐にわたる分野で活躍されてきた前川部長ですが、一貫して「誰かの役に立っているという実感」を大切にされております。「それが仕事の大義だと思っています」と語られる姿には強い信念を感じ、私の医学部長としての姿勢と共通するものを強く感じます。そして、香川大学医学部を「実家のような存在です」と穏やかな笑顔で答えてくださいました。大変だった時期に入院係として大量のレセプト（診療報酬の請求書類）を処理した経験があったそうで、「これに比べれば大したことはない」という仕事の基準になっているそうです。香大医と長年ともに過ごしてこられた前川部長の愛情を持った業務には、本当に感謝しかありません。
写真：ホームページより、家庭菜園でしょうか？
プライベートではご自宅の小庭で家庭菜園や花壇づくりを楽しんでおられるそうで、草抜きをしたり、次に植えるものを考えたりする時間が何よりの癒しとのことです。今年はさつまいもを植えたそうですので、秋の収穫が楽しみですね。さらに、大学生のお子さんが京都にいらっしゃることから、奥さまとともに京都観光を楽しむ機会も多いのだとか。
写真：ホームページより
最後に、香川大学医学部の未来への思いを伺いました。前川部長は「地方の国立大学は、地域社会の産業・行政・学術をつなぐハブ（中心的な役割）として、ますますその重要性を増していく」と語ります。人口減少が進み、知識や人材が地域の未来を左右する今の時代において、大学は「知」と「人」を育てる場として、地域社会を支える存在であることが求められます。そのためには、教職員、医療スタッフ、学生を含めたすべての関係者が、自らの立場と役割を自覚し、協力しながら前進していく必要があると力強く話してくださいました。このインタビューを通じて、前川部長の誠実なお人柄、そして「誰かの役に立つことこそが仕事の意義」という信念に深く心を打たれましたが、香川大学医学部がこれからも地域に根ざし、信頼され、愛される存在であるためには、前川部長のように確かな信念と実践力を持った方の存在が欠かせません。私たち一人ひとりが誇りを持ち、互いに尊重し合いながら、香川大学医学部をさらに良いものにしていく努力を重ねなければならないと改めて、確信した次第です。どうか皆様におかれましても、私たちの試みをどうか温かく見守っていただければ幸いです。
写真：霞ヶ関で食べたお蕎麦と親子丼、香川のうどんの3倍以上の値段でした（本文とは全く関係ありません）
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年３月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう！」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします！https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/
