香川大学医学部では、日々さまざまな国際的な取り組みが進んでいますが、今回はこれまで何度か紹介した「IFMSA(国際医学生連盟)」という学生の国際的な活動による留学生の受け入れについて紹介したいと思います。
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2024/01/22/091811
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2024/09/10/091819
https://nishiyama-akira.hatenablog.jp/entry/2024/10/03/092330
IFMSAとは、正式名称をInternational Federation of Medical Students’ Associationsといい、世界中の医学生が参加しているとても大きな団体です。世界保健機関(WHO)や世界医師会(WMA)といった大きな国際機関とも公式に連携しており、140の国や地域から、のべ130万人以上の現役の医学生がメンバーとなっています。香川大学医学部でも学生たちがこの活動に参加しており、特に「Exchange(エクスチェンジ)」部門と「ぬいぐるみ病院」部門の2つの分野で活躍しているようです。

写真:フィンランドから来られた医学部医学科3年生のEmilliaさんと、香大医・医学科3年生の薬理学・秘書K子さんご息女
そのうち、「Exchange部門」では、「香大医の学生が海外へ留学するためには、まず海外からのIFMSA所属の医学生を香大医に受け入れる必要がある」、ということが大前提になっております。この“交換”の仕組みがあるので、私が所属する薬理学教室では、毎年、海外からの留学生の受け入れを表明しており、過去はエジプトとドイツから、今回は3回目でフィンランドから来たエミリアさんという留学生を受け入れることになりました。彼女はフィンランドの医学部で3年生として学んでいる学生で、とても礼儀正しく、医学知識も豊富です。ちょうど、香大医の3年生である薬理学・秘書K子さんのご息女と同学年ということもあり、早速お友達になっていただきました。

写真:こういうのって思い出になりますよね笑
エミリアさんの滞在は3週間という短い期間ですが、彼女にとっても、また受け入れた私たちにとっても、貴重な時間になればと思います。IFMSAの学生たちとの交流も大変活発のようで、お互いに文化や医療、学びの違いについて語り合う機会が多いと聞いています。エミリアさんが自国の医療制度や教育制度について話すと、香川大学の学生たちも自分たちの環境を改めて見つめ直すきっかけになり、対話の中で将来グローバルに活躍できる医師を目指す意識も高まってくれればと思います。また、語学や文化の違いを乗り越えて、共に学び、語り合い、笑い合った日々は、学生たちにとって一生の思い出となることでしょう。

写真:少し遅い七夕ですが、こういった日本の文化は本当にいいですよね
今回の取り組みは単なる留学の枠を超え、「人と人とがつながる医療教育」の第一歩だと確信しています。世界の仲間と学び合い、語り合い、支え合うことを通じて、医療の原点である「相手を思う心」をより深く育んでほしいと願っています。これからも香川大学医学部は地域に根ざしながらも学生の国際的な成長を応援しています。今後さらに多くの留学生を受け入れ、また香川大学医学部から海外へ羽ばたく学生が増えていくことを期待してサポートを続けてまいりますので、引き続き皆様のお力をお貸しいただけますよう、宜しくお願い申しあげます。

写真:新幹線の中国語表記がちょっとビックリでした(本文とは全く関係ありません)
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html

https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/