香川大学医学部では、今年もタイ王国の名門・タマサート大学から医学生を受け入れています。今回の来訪は3年生のTanくんとPloenさんで、私の担当する薬理学教室での約5週間の研究留学が始まっています。この交流は数年前から続いており、昨年の様子についてもすでにブログでご紹介しております(2024年7月23日、7月24日、8月8日の記事)。香川大学医学部は小規模な大学ではありますが、こうした国際的な学生交流に力を入れており、学生たちが異なる文化や価値観にふれることで、自分たちの視野を大きく広げる機会を持ってほしいと願っております。タイから来た学生たちは、日本語や日本文化にも関心を持っており、香川の生活に積極的に溶け込もうとする姿勢がとても印象的です。彼らの素直でまじめな態度は、私たち教職員や学生にとっても大変よい刺激となっています。

写真:香川に来た夜に居酒屋に連れて行きました(飲酒は合法の年齢ですが、Ploenさんはお酒が苦手のようです)
今回の滞在期間は約5週間で、研究だけでなく、日本の文化や自然にもたくさん触れていただく予定です。この三連休には、富士山を見に遠出をしたとのことで、日本の象徴ともいえる美しい山の姿に感動したそうです(ちなみに登山はしていないそうです)。また、お盆の時期に開催される高松まつりの「総踊り」にも香川大学医学部附属病院の蓮で参加してくれる予定で、日本のお祭り文化を体感していただけるのではないかと期待しています。このように、教室内の活動だけでなく、教室外での地域との交流も大切にしており、それが学生の「こころの国際交流」にもつながると考えています。もちろん、言葉の壁はありますが、香大医の学生たちが積極的に声をかけてくれたり、ジェスチャーや翻訳アプリを使ったりして、コミュニケーションをとろうと努力してくれている様子が見られ、心温まる光景があちこちで見られます。

写真:先日紹介したエミリアさんと一緒にあづまうどんでランチ、みんな「最高!」とのことでした。いつもレジの女将さんが「今度はどこの国から来られた方ですか〜?」と聞いてくれるので、その都度、留学生を度紹介させていただいております。
私自身は、こうした学生交流の積み重ねが、香大医における「グローバル感覚」を育む重要な一歩になると信じております。外国の文化や考え方を学び、自分の専門だけでなく、人としての幅を広げていくことは、これから医療の現場に立つ学生たちにとって大切な資質です。香大医の学生にも「世界の中の香川」「世界の中の自分」を意識してほしいと願っております。これからの時代は、国境を超えて協力する姿勢がますます求められます。医学部長として、今後も香川大学医学部が国際的に開かれた学びの場として、地域と世界の両方に貢献していけるよう、努力を続けてまいります。

写真:週間スケジュールの確認をしているところ、臨床工学士の光家先生の診療シミュレーション・プログラムにも参加させていただけることになりました(その報告は明日以降に!)
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html
