少し前になりますが、一日だけお休みをいただき、週末を使って沖縄の美ら海水族館で研究を行ってまいりました。

写真:ここからの眺めは、いつも「帰ってきたァ〜」と思える光景です
私はここ5年ほどイルカの健康や老化に関する研究を続けています。今回は限られた時間ではありましたが、これまで継続してきたデータの記録やイルカたちの様子を観察しながら、高齢イルカに見られる体の変化について調べてきました。とくに、50歳を超える高齢のイルカたちが、どのように健康を維持しているのかを探ることは、私たち人間の老化や病気の理解にもつながると考えており、今回も美ら海水族館のスタッフの皆さまの温かいご協力を得ながら、無事にデータを取得することができました。

写真:水族館管理センター統括の佐藤 圭一先生のオフィスにて、私も愛読書の「沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか?」の著者の大先生です(私の横)
今回の訪問には、もう一つ大切な目的がありました。それは、香川医科大学卒で現在大学寄附講座教授として活躍している辻哲平先生のご子息が、「生き物の研究に興味がある」とのことで、私の研究現場を実際に見学したいと希望されたことです。彼はまだ高校生ですが、生物の研究や水族館の仕事に強い関心を持っており、将来、大学でこの分野を本格的に学びたいという気持ちを抱いておられるそうです。そこで、今回は水族館に特別にお許しをいただき、私のイルカ研究の様子を間近で見ていただく機会を設けました。彼は目を輝かせながら研究の手順を見て回り、イルカたちの動きや飼育環境にも興味津々のようでしたので、今回の体験が進路を考えるうえで、参考になったらいいなと思いました。

写真:辻先生ご一家と私
今回の活動を通じ、大学の教員として研究を進めると同時に、次の世代へと夢や関心をつなぐことの大切さを改めて感じました。香川大学医学部では、人の健康だけでなく、動物や自然、あるいは芸術とのかかわりを通して医療を学ぶ教育も大切にしています。これからも教育と研究の両輪を大切にしながら、未来を見据えた取り組みを続けてまいりますので、引き続き皆様のご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

写真:常宿の「岬」さんのお爺とお母さん、本当に素敵なお二人です
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html

https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/