香川大学医学部では、日々さまざまな人がそれぞれの場所で力を尽くしてくださっておりますので、随時、「この場所で輝く ～現場の声とメッセージ～」で紹介させていただいております。 https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/interview.html
写真：ホームページより
今日は経営企画課の久保公四郎さんを紹介いたします。久保さんは今年4月から医学部に戻ってきてくださいましたが、私も色々とご意見をいただいてお世話になっております。お話を伺いますと、幼少期は高松市の中心街で育たれたそうですが、昔の商店街が活気に満ちていた時代、トキワ街や南新町のアーケードの上で友達と鬼ごっこをして遊んでいたというのは、今の時代ではなかなか想像できないですね。今は中心市街地の人口減少の影響で、通っていた幼稚園や小中学校はすべて廃校になってしまったそうです。そんなお話には、地域の変化とともに時代の流れを感じさせられました。
写真：ホームページより、前医学部事務部長の横川さん以外は皆さん他大学の事務部長さんでしょうかね？
久保さんが香川医科大学と香川大学医学部附属病院で働くことになったのは、ご自身の夢から始まったそうです。当時、医師になったお姉さんがご主人とともに総合病院をつくりたいという夢を持っており、その夢に協力するために、病院経営や業務を学ぶことができる場所を探していたところ、香川医科大学の開院準備職員募集を知り、自ら履歴書を持参して応募したとのこと。その行動力と熱意には驚かされます。お姉さん夫婦の夢は残念ながら実現しませんでしたが、久保さんは42年にわたって本学での勤務を続け、いまや多くの方々から信頼される存在となっています。途中で他大学への異動も経験され、その中で得られた幅広い人脈が、後の重要な取り組みにもつながりました。特に印象深いのは、新型コロナウイルス感染症が広がり、医療現場が混乱していたときのエピソードです。当時、病院で患者さんをふるい分ける「トリアージエリア」が必要とされていましたが、久保さんは文部科学省の関係者や国立大学病院長会議の事務局と連携し、全国の大学病院に多用途型トリアージスペースを設置するための予算を確保する動きを後押しされました。その結果、香川大学を含む30以上の病院に整備が進み、多くの命を守る仕組みが整ったのです。このように、久保さんの現場からの課題に真摯に向き合い、行動を起こす姿勢には、深い感銘を受けますが、人生は最初からレールが敷かれているわけではなく、常に自分で切り開いていくものだと改めて感じました。
写真：ホームページより、写真がご趣味とのこと
お仕事以外では、釣りやスポーツ、写真撮影を楽しまれているそうで、特に野球やバドミントンは、今も大会に参加されるほどの情熱ぶりです。単身赴任先でも地域の方々と積極的に交流し、そこで築いた人間関係は今も続いているそうです。また、香川大学医学部の魅力については、教職員の間の垣根が低く、柔軟に連携できる環境があることを挙げてくださいました。これこそが本学の強みであり、他大学にない価値だとおっしゃいます。そしてこれからの香川大学については、さまざまな困難のなかでも、特色ある研究と教育をさらに発展させ、「この分野といえば香川大学」と国民に広く認識されるような大学を目指してほしいという熱い願いを語ってくださいました。附属病院についても、地域医療の最後の砦としての使命を果たし続けてほしいとのことです。
写真：ホームページより、ご趣味のスポーツ？
インタビューを通して感じたのは、久保さんが42年間、香川医科大学の創設期から現在に至るまで、常に誠実に、そして真摯にお仕事に取り組んでこられたことです。強い情熱をもって大学と地域の発展のために尽力されているその姿勢に、心からの敬意を表します。これからもそのご経験と知恵を、若い世代に伝えていっていただきたいと思います。
写真：ホームページより、お酒もお好きと伺っております
香川大学医学部の真の力は、教員や学生だけではなく、久保さんのように縁の下で支えてくださる職員の皆さんによって支えられております。香川大学医学部は、地域とともに、未来を見据えて、確かな一歩を積み重ねてまいります。皆様方におかれましたら、今後ともお力添えをいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年３月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう！」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします！https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/
