
先日、私が岡山白陵中学校・高等学校で同じ時を過ごした悪友である福富先生が開設された「新・ふくとみクリニック」を訪問してまいりました。彼はもともとは小児科の専門医として多くの子どもたちと向き合ってこられましたが、ある時、ご自身が脳梗塞に見舞われ、闘病のなかで「再生医療」と出会い、実際にその治療を受けたことで大きな回復を実感されたそうです。

写真:福富先生、真ん中は香川大学医学部出身で関西医科大学教授の人見先生
この経験がきっかけとなり、福富先生はご自身で再生医療を行うクリニックを開設される事を決意され、民間クリニックとしては初となる特定認定再生医療等委員会(第二種及び第三種再生医療の審査・承認ができる委員会)を設立し、脳梗塞を経験された方々に対して、幹細胞を用いた再生医療による治療を提供しておられます。私も倫理委員会のメンバーですが、実際に治療を受けた患者さんの中には、手足の動きが改善されたり、生活の質が向上したという報告も多く寄せられているようで、その治療実績はホームページでも紹介されています。一方で、治療後のリハビリを行う場所が限られていたため、福富先生はこのたびクリニックを大阪の天王寺の近くにある医療専門学校の中に移転するという大きな決断をされました。

写真:クリニックのあるビルの3階は、大阪医療大学(仮称・現在設置認可申請中)の看護学生の実習する場所が完備されています
新しい施設では再生医療だけでなく、今後は大阪医療大学(仮称・現在設置認可申請中)とタイアップして看護師や細胞培養士といった医療人材の育成にも力を入れるとのことです。このような職種は今後の医療にとって欠かせない存在になると考えられており、ここが臨床と教育が密接に連携した最先端の医療・教育拠点になることが期待されています。私は、実際にこの新しい施設を訪れて、その規模の大きさやスタッフの皆さんの熱意、そして何よりも福富先生ご自身の真摯な思いに触れ、大変感動しました。

写真:クリニック訪問の後はあべのハルカスの最上階のレストランで
今回の訪問を通じて、医療というのは単に治療を行うだけではなく、患者さんの「これからの人生」を支えることが大切であると改めて感じました。そして、そのような医療を実現するためには、医師だけでなく、多くの医療スタッフや研究者、さらには教育機関の協力が不可欠です。今回のような先進的な取り組みは大きな刺激になりました。香川からも、世界を変えるような新しい医療が生まれることを目指して、今後も歩みを止めずに前進してまいりたいと思いますので、引き続き応援していただければ幸いです、何卒宜しくお願い申しあげます。

写真:新大阪駅で台湾まぜそば、私はこういったB級グルメの方が落ち着きます笑
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html

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