生まれ変わる香大医とともに:医学部長ブログ

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香川大学医学部と医学研究科の成績優秀者表彰 よい週末を!

先日、香川大学本部にて、医学部と医学系研究科の成績優秀者をたたえる表彰式が行われました。私は医学部の代表として、この晴れやかな場に出席してまいりました。表彰の対象となったのは医学部の学部生と大学院生の中で、特に優れた成績や研究成果を収めた皆さんです。普段、学内でよく見かける学生の顔もあれば、これまで直接お話ししたことのない学生の方もいましたので、3学科からそれぞれ選ばれていることを実感しました。

写真:当日の様子

そんな中で、私にとって特に印象的だったのは、私自身が指導してきた大学院生最年長4年生のKundoさんが表彰を受けたことです。
http://www.kms.ac.jp/%7Eyakuri/member.html

彼はバングラデシュから留学してきた学生で、来日直前にちょうど第一子が誕生したばかりでしたので、赤ちゃんを数日だけ見て、単身で日本へ渡ってこられました。そしてその後、およそ3年間、ご家族とは離れての研究生活を続けておりました。慣れない研究に打ち込みながら家族と離れて暮らすというのは、想像以上に寂しく、時に心が折れそうになることもあったと思います。ですが、彼は持ち前の責任感と強い意志で研究に取り組み、見事にすばらしい成果をあげてくれました。そうした努力が今回の表彰という形で実を結んだことを、私自身も大変うれしく思っています。

写真:医学部からの表彰者皆さんと一緒に学長と記念撮影

写真:Kundoさん、香川大学の正門の前で

Kundoさんは最近、ようやく家族を日本に呼ばれ、一緒に生活されておりますが、ちょうど本日、さらにうれしい知らせがありました。Kundoさんに、なんと2人目のお子さんが11月に生まれる予定だというのです。新しい命の誕生という知らせに、私も思わず笑顔になりました。今年は彼にとって、日本での最後の年になります。卒業後には母国バングラデシュに戻る予定ですが、それまでの間、日本での残された日々を、研究と育児の両立という新たな挑戦とともに過ごすことになります。決して簡単なことではありませんが、これまでの彼の姿勢からすれば、きっと乗り越えてくれると信じています。

写真:トロフィーと症状が授与されました

医学部長として、私は常々、学業の成果だけでなく、人としての成長や努力の過程も大切にしたいと考えています。学ぶことは知識や技術だけではありません。困難な状況の中でどう生き、どう前に進むか。Kundoさんのような学生の姿は、まさにそれを体現してくれています。香川大学医学部には、多様な背景を持った学生が集まり、お互いに学び合い、支え合いながら成長しています。香川大学医学部は、そうした学生たちの挑戦を全力で支える場であり続けます。どうかこれからも、私たちの取り組みにご理解とご支援をお願いいたします。

それでは皆様、良い週末を!


P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ

令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html

 

https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/