香川大学医学部の医学科・看護学科・臨床心理学科の1年生が中心となり、医療倫理について考える一泊二日の合宿を行いました。会場は香川県青年センターで、初日はオリエンテーションと講義のあと、夜はみんなでバーベキューを楽しみました。その後、いくつかのグループに分かれて、臓器移植や人工妊娠中絶、尊厳死などのテーマを扱った映画を見て話し合いました。3学科で合宿する合同イベントは今回が初めてですが、学生さんは「まず相手の立場に立つことが大切」「正しい答えを急ぐより、不安や気持ちを受け止めることから始める」など、とても深い意見を出してくれました。普段の医療教育の現場では時間に追われがちで、知識の詰め込みが多いのですが、このようにじっくり考えることは医療の基本だと気づかされ、私自身も大変学ぶことが多かったです。
写真：参加してくれた学生さんたち
二日目は、各グループが議論をまとめて発表しました。意見がぶつかる場面では「まず、患者さんや関係者の声を聴く」「選択肢ごとの良い点と悪い点を整理する」といった工夫が紹介され、「関係を作ることが正しさより大切だと学んだ」といった感想もありました。学科を超えて話し合うことで、医療チームの中でのお互いの視点の違いが「壁」ではなく「力」になることを学生さんが実感していたのは、とても心強いことでした。
写真：グループごとに課題を持って発表してもらいました。
写真：グループ写真、教員の皆さんもありがとうございました！
これをきっかけに学科をこえて出会える場を増やし、チーム医療の基盤を香川大学医学部での教育の中で育てたいと思いました。医療倫理、多職種連携、プロフェッショナリズム、全て重要ですが、医療の現場でもそれぞれの立場の方の気持ちを丁寧に考え、「立ち止まって聴く」姿勢を持てるよう、教育や仕組みを整えたいと思いました。今回参加してくださった学生さんたちは、その一歩を踏み出しましたが、皆さまに応援していただけるような誠実で頼れる医療人を育ててまいりたいと思います！
夏休み期間中に食べたものシリーズ③（本文とは全く関係ありません）：高松駅出張所にて、初はまんど、結構、人気のようでした
PS
去年に引き続いて今年もやります、ホームカミングデー！
以下のリンクをぜひ、覗いてください！
皆様とお目にかかれますことを心より楽しみにしております！！
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~homecoming2025/
P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年３月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう！」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします！https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~furusato/
