
写真:看護学科3年生がいよいよ実習に入ります
昨日9月3日(水)、今年も香大医・看護学科の学生さんたちの「臨地実習開始式」が行われました。私も昨年に続き、学部長として心からのエールをお伝えしたいと思い、参加させていただきました。ここでいう「臨地実習」とは、病院のベッドサイドだけでなく、訪問看護や地域の施設など“医療が行われているさまざまな現場に出向いて学ぶ実習のことです。つまり、患者さんの暮らしに近いところで、学校で学んだ知識や技術を実際に使い、チーム医療の一員としてのふるまいを体験していく大切な時間なのです。昨年の開始式と同様、会場に入るとほどよい緊張が漂い、真剣な表情の中にも、これから現場で学ぶことへの前向きな気持ちがしっかりと感じられる学生さんばかりでした。


写真:阿部看護部長、松本学科長によるご挨拶
式では、今年も阿部看護部長と松本学科長から心に残る素晴らしいご挨拶をいただきました。お二人とも強調されておられたのは、この実習が「看護師としての第一歩」であること、そして実習は技術だけでなく「人としての成長」の機会でもあるという点でした。患者さんは不安の中で、皆さんの「やさしい声かけ」や「丁寧な説明」、そして何より「笑顔」を待っています――これらの言葉は、医療の原点を思い出させてくれます。また、実習では「安全」が最優先であり、焦らず基本を大切にすること、わからないことはそのままにせず、必ず相談することの大切さも語られました。こうしたメッセージは、子どもにも伝わるようなシンプルな内容ですが、実は医療の本質そのものです。人と人が向き合い、支え合い、よりよい回復へと歩むために、皆さんの笑顔と誠実さが何よりも大切である――そのことを、改めて胸に刻む時間となりました。

写真:私も一言ご挨拶としてエールを送ってきました
私からも、会場で輝いていた一人ひとりのまなざしに、心を込めてエールを送りました。どうか、患者さんとご家族の物語に耳を傾け、相手の立場に立って考える姿勢をどんなときも忘れないでください。実習での日々は、うれしい発見もあれば、悔しい思いもあるはずです。大事なのは、失敗から学び、それをみんなで共有して次の一歩を考え、「昨日より今日、今日より明日」少しでも良い自分を積み重ねていくことです。リーダーシップとは、役職身分や声の大きさではありません。私は、周囲に目を配って困っている人を陰で支え、チームの空気を前向きに整えていく力が重要であると信じております。将来、皆さんが地域や病院で頼られる看護師となり、現場をより良くする中心的な存在になってくださることを期待しております。

写真:ビブの授与を
香川大学医学部は、教員・医療スタッフ・事務の仲間とともに、皆さんの学びを全力で支えます。体調管理と安全を最優先に、わからないことは遠慮なく教職員や仲間に質問し、励まし合いながら、一日一日の実習を“自分の成長の物語”にしていってください。このブログを読んでくださっておられる香大医・サポーターの皆様とともに、私も心から応援してまいります!
PS
去年に引き続いて今年もやります、ホームカミングデー!
以下のリンクをぜひ、覗いてください!
皆様とお目にかかれますことを心より楽しみにしております!!
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~homecoming2025/


P.S.
新しい「ふるさと納税」制度のお知らせ
令和7年3月より、香川大学医学部が位置する三木町へのふるさと納税制度を活用して、香川大学医学部・医学部附属病院をご支援いただくことができるようになりました。
未来の医療を担う香川大学医学部の学生や大学院学生、医学部附属病院の研修医及びその指導を行う関係者らのために、本制度によるご寄附にご賛同を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
香川大学医学部は、「地域に根ざし、世界に羽ばたく医療人を育てる」ことを大切にしています。そのためにも、皆さまの温かい応援がとても力になります。「未来の医療を支える学生や医療人のために、一緒に応援しよう!」そんな気持ちでご協力いただけると大変嬉しいです。
是非とも以下のリンクかQRコードをから、どうぞよろしくお願いいたします!https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~redevelop/index.html
