仕事始めの日に、香川大学医学部の教職員の方々に年頭所感をメールさせていただきました。あいにく、メールでの文章が所々で改行されたままで通知され、とても読めたものではなかったのですが(本当にボロボロでした)、ブログで少し内容を短くして紹介させていただければ幸いです。
「ポストコロナ」の時代に入り、国立大学医学部を取り巻く環境は大きく変化しました。報道されております通り、財政的に大変厳しい状況にはありますが、日々、診療・教育・研究に真摯に取り組んでくださっている教職員の皆さま、そして医学部を支えてくださる皆さまのおかげで、香川大学医学部は着実に前へ進んでおります。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
香川大学医学部は、大学病院の診療活動を支えることを基盤としながら、「人を育てること」「研究を進めること」「社会に役立つこと」の三つを柱に取り組んできました。医学部は未来の医療を担う人材を育て、地域の安心を支える役割を担っており、その責任を意識しながら、一歩ずつ活動を進めております。
まず「人を育てること」についてです。将来を見据え、医学部キャンパスの再開発を進めるとともに、新しい医療に対応できる教育体制の整備を進めております。来年度からは、臨床心理学科の後期博士課程と臨床工学士やリハビリテーション専門職に特化した創発研究科前期博士課程を新たに開設します。医療は医師だけで成り立つものではありません。看護師や臨床心理士、臨床工学技士、リハビリの専門職など、多くの専門家が力を合わせることで、患者さんにより良い医療が届けられます。そのため、学ぶ段階から「チーム医療」を身につけることが重要だと考えています。
一方、「研究を進めること」では、全国5つの地方国立大学医学部がアライアンスを組み、研究資源を共有する体制が動き始めました。大学院生を支援する制度や、実際の医療現場で得られるデータを活用した研究基盤づくりを進めます。また、日本学術振興会SPRING事業による大学院生サポート、2つの高度医療人材養成拠点形成事業のプロジェクトが開始されました。これら人材育成や研究発展に対する本学医学部の外部資金獲得額や省庁補助金は倍増しております。
最後に「社会に役立つこと」ですが、これも目に見えて大きく進んでいると実感しており、小中高生や地域住民を対象とした各種イベントや卒業生との交流を深めるホームカミングデー・各支部同窓会の開催に加え、香川県出身自治医大生との交流など、学外の方々との絆を強める活動を開始いたしました。また、自治体とのコラボレーションとして、来年度より県による新しい医学生奨学金制度の開始、本年度から新しい三木町ふるさと納税制度による支援制度の整備が開始されたことに加え、高松市とも新規医療イベントを複数共催しております。さらに、香川県医師会、四国厚生医局、四国整備局などとの協力体制も構築され、初めての四国広域の災害医療訓練を自衛隊や企業などと医学部キャンパスで実施する予定です。
国立大学医学部を取ります環境は2026年も大変厳しいものですが、立場や職種を越えて互いを尊重しつつ、香川大学医学部を皆さまとともに、より良い未来へつないでいきたいと考えております。ブログでも情報を発信して参りたいと思っておりますので、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
