香大医・附属病院DMAT隊員の帰還

香大医・附属病院は厚生労働省DMAT(災害派遣医療チーム:Disaster Medical Assistance Team)事務局と香川県からの要請を受け、能登半島地震の被災地域へDMATを1月28日より派遣しておりましたが、2月2日に無事隊員全員(宍戸肇医師、山室博嗣看護師、丹下雅祟看護師、黒川直弘業務調整員)が帰還されました。

多くの香大医教職員とともに隊員の帰りを待ち、戻ってこられた時には拍手で出迎えました。リーダーの宍戸医師より状況報告をいただいた後、私からミッション完了に対する感謝の念と無事お戻りになられたことに対する安堵の気持ちをお伝えしました。実は、ちょうどその直前まで県庁で池田知事と面談していましたので(また後日ブログで紹介します)、その際にいただきました知事からのビデオメッセージも隊員に披露致しました。

写真:左はDMAT隊員帰還時の風景、右は隊員に対する池田知事からのビデオメッセージ

 

その後、星川副医学部長と岡野副病院長と別室に移動し、隊員4名から詳しいお話を伺いました。ライフラインでは水の確保ができていないことが最大の困難であったとのことでしたが、それ以外にも指揮系統にも混乱があったことなど、現場でしか分かり得ない状況を詳細に教えていただきました。

香大医は南海トラフ地震の際に重要な役割を果たす拠点とならねばならず、自治体や医師会などと連動して備えを進めていくことが求められています。DMAT隊員達に現場の経験をご教示いただきながら医学部長としてチームをしっかりと組織し、災害対応のためのBCP(事業継続計画)を見直すなどの作業を着実に実施したいと思っております。