私の研究紹介(その2): チーム・ドルフィン

11月13日のJAXAとの共同研究紹介に続き、今日は別の私の研究を紹介します。それは、チーム・ドルフィンです。

沖縄県民のマスコット的な存在である美ら海水族館の人気者イルカのオキちゃんは推定年齢が平均年齢の2倍近くの50歳を超えていますが、イルカも人間と同じく加齢とともに腎臓を悪くすることが多いことを知りました。

そこで私がそのメカニズムを解明するために鈴木美和教授(日本大学生物資源科学部:右「チームドルフィン」の写真・真ん中)や植田啓一氏(沖縄美ら島財団総合研究所附属動物病院院長:右「チームドルフィン」の写真・右から二番目)らと共同研究を開始したのは5年前のことです。

美ら海水族館や新屋島水族館での検証を学生さんたちも手伝ってくださり、イルカの主食である魚に含まれるリンの蓄積が加齢による腎臓の石灰化を生じることを見出し、多くのメディアにも取り上げられました。

http://www.kms.ac.jp/%7Eyakuri/award.html

長生きしているイルカが世界中で増えているそうで、人間と同じく高齢化社会を迎えています。イルカさんが歳を重ねても元気でいられるような未来の予防・治療法を考えていきたいと思っています。