Rudy Ortiz教授(ルーディー)についてもう少し

香大医はカリフォルニア州立大学・マーセッド校(UC Merced)と研究に関する交流協定を締結しており、共同研究や学生の交換留学などを行っておりますが、月曜に引き続き、この交流協定のきっかけとなったRudy Ortiz教授(ルーディー)について、今日はもう少し深掘りしたいと思います。

ルーディーは私と同い年くらいだと思いますが、30歳過ぎの時に知り合いました。もともと彼はアザラシ・オットセイなどの海洋動物の代謝の研究をしていたようなのですが、私の留学先であるニューオリンズのチュレーン大学にやってきました。私はすでに日本に帰国していたのですが、しばらく共同研究で香川とニューオリンズを行ったり来たりしていました。その当時はまだ時々飲みに行くくらいの仲でした。仲良くなったのは、15年前くらいにルーディーがUC Mercedでラボを立ち上げてからです。毎年、学生を香大医に送り込んで集中的に実験をするようになりました。これまで、のべ20人ほどの学生さんが来られたと思いますが、みんな立派な医師や研究者になったとのことで、歳月を感じます。

写真:左は甲子園ライトスタンド、右はソウルのレストランで

 

ルーディーはどんな人?って話になると、みんな「ベイビーみたい」と意見で一致します。とにかく「何とかなる」主義で、ドタキャンはいつものことで周りを振り回します。でも、嫌味は全くなくて愛嬌あって、つまり、いつも悪気なくイケイケ主義なんですよね。私はもうとっくに慣れていますが、香大医の皆さんはいつも大変驚かれています(もう、「ウチのバカ息子がご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございません」って感じです)。そんなルーディーとの付き合いが香大医の国際交流につながっていますし、私のイルカの研究にもつながりましたので、人生は不思議なものです。

今日もUC Merced留学生が薬理学で毎日夜遅くまで実験しています。香大医の学生さんには、是非とも異なった考え方や文化などを共有していただき、ワガママな外国人にも平気で付き合えるようなグローバル医療人になって欲しいと期待しています。