医学部長特命エグゼクティブ・アドバイザーの紹介⑤ :Tomas Coffman医学部長(シンガポールDUKE-NUS)

香大医の活動をサポートしていただくため、外部のスーパースターに医学部長特命エグゼクティブ・アドバイザーをお願いしていますが、昨日に続いて今日はTomas Coffman先生(ブログでは5人目の紹介です)。

長年の間、Coffman先生は香大医・循環器内科の野間准教授も留学されていた米国DUKE大学の腎臓内科主任教授として活躍されていました。ノーベル賞を取られたOliver Smith教授のもとで遺伝子改変マウスの技術を習得され、高血圧や腎臓病などに関する素晴らしい研究をされていました。

私とは研究領域が近く、お互い「トム」、「アキラ」で呼び合う仲だったので、私が香大医・教授として初めて指導した日本人大学院生の北田研人先生(現・香大医薬理学助教)を彼のもとに留学させようと思っておりました。しかし、北田先生は結局米国の別の研究室・バンダービルド大学のJens Tize先生の元に留学することになり、しかもCoffman先生もシンガポールDUKE大学へ医学部長として移動されるとのことで、私との関係性は非常に薄くなっておりました。

ところが人生はわからないもので、Coffman先生がバンダービルド大学のTize先生を自分のDUKE-NUSへリクールトされ、それに伴って北田先生もシンガポールに移動となりました。そこから私とCoffman先生は再びTize先生・北田先生を介して繋がるようになり、日本学術振興会の二国間事業やベーリンガーインゲルハイム社の国際共同研究開発を推進するに至りました。

写真はCoffman先生とシンガポールDUKE-NUS医学部長室にて撮影

 

研究者であったCoffman先生はシンガポールDUKE-NUSを立ち上げるために初代医学部長として大抜擢され、数年のうちに世界の大学ランキングでもトップクラスにまで成長させる実績を出されました。香大医とワールドクラスのDUKE大学・医学部を比べるのはおこがましいかもしれませんが、彼に医学部運営ノウハウを少しでも習えればと思っています。

いつしか小さな香川県シンガポールのようになり、香大医がDUKE-NUSのようにグローバル化していくことを夢見ています。それに向かって全力を尽くしますので、皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます!