香大医の重要なパートナー姉妹校であるブルネイ・ダルサラーム大学の学生さんが香大医との交換留学で滞在されておられました。香大医はブルネイ・ダルサラーム大学と長年深い交流を行っておりますが、本年度は20周年となるそうで、夏には記念事業が企画されております。今回こられた学生さん達は、研究を学ぶ目的での短期留学でしたが、先日、その成果の発表会と修了式が実施されました。
写真:三人の学生さんとのワンショット
私は最初にご挨拶させていただきましたが、20年前の思い出話をしました。それは、スワニーさんという、香大医に大学院博士課程で来られた留学生の方の話です。当時のブルネイ・ダルサラーム大学の医学部長であったズルさんが私の研究を見込んで、ブルネイ国からの留学生第一号としてスワニーさんを派遣してくれました。私はその期待に応えようと一生懸命彼女と実験を繰り返しましたが、色々あって私が教授に就任することとなってしまいました。急に教室の運営をすべて任されることになったため、なかなかスワニーさんを直接指導できる時間がなくなってしまい、彼女には大変申し訳ないことをしました。ところが彼女は必死で実験を自分一人で繰り返し、大変素晴らしい論文を発表して医学博士を取得されました。帰国後、スワニーさんブルネイ・ダルサラーム大学の教員となられましたので、香大医に来られるブルネイ・ダルサラーム大学学生さんはみんなスワニーさんをよくご存知ですし、うちの学生がブルネイに留学したときにもいつも世話をしてくださっています。
もうあれから20年近くが経過したのですね。時が経つのは早いもので、私が歳を取るのも当たり前です。香大医学生さんもどんどん外国の友達を作って、20年経っても記憶に残る関係性を築いていただきたいと思います。
写真:お世話になった香大医の先生方とのワンショット。一番前の一番左は安田先生、一番右は小川先生で、ともにブルネイ・ダルサラーム大学との国際交流活動のコーディネーターとしてご尽力いただいております。