慢性腎臓病(CKD)に関する日本腎臓病協会による啓発活動

私は日本腎臓学会の理事を拝命しておりますが、日本腎臓病協会でも広報活動を中心に様々な役割をいただいております。このうち日本腎臓協会は腎臓疾患の啓発活動を担う役割を果たしておりますが、先日、アンバサダーである檀れいさんとご一緒させていただく機会がありましたので報告させていただきます。写真を含め、記事の内容は全て日本腎臓病協会ホームページからの抜粋です。https://j-ka.or.jp/krij/event/project-20240314.php

写真:檀れいさんと日本腎臓協会主要メンバー(日本腎臓協会ホームページより)

 

慢性腎臓病(CKD)とは腎臓の働きが徐々に低下していく病気で、国内推定患者数は約1,330万人であり、新たな国民病と言っても過言ではありません。糖尿病、高血圧、脂質異常症や加齢等により進行し、重症化すると透析や腎移植等が必要となります。腎不全による死亡は年々増加しており、日本人の死因第8位となっています。加えて、慢性腎臓病(CKD)があると脳卒中心不全等の脳心血管病の発症やそれによる死亡リスクを高めることが報告されています。私の母も糖尿病から腎臓を悪くし、長年透析しておりましたが、3年前に脳梗塞を機に他界しましたので、腎臓病の撲滅を強く望んでおり、様々な活動に従事しております。

 

これに対して腎臓病を啓発するアンバサダーである檀れいさんは、「2022年10月の就任以来、私自身、活動のなかで腎臓を健康に保つことの大切さを改めて勉強する日々です。これからも“GFR値が59以下の方はお医者さんに相談を”というメッセージをより多くの方々にお伝えするとともに、私を見たら、“沈黙の臓器、腎臓”の健康維持に意識を向けていただけるよう、引き続き活動していきたいと思います」と述べられておられます。

 

一方、日本腎臓病協会理事長の柏原直樹先生は、「これまで、テレビや新聞等、多様なメディアを通じた疾患啓発をはじめとする様々な取り組みをアストラゼネカとともに実施し、多くの方々に慢性腎臓病(CKD)に関する情報を届けてきました。引き続き檀れいさんにご協力いただき、他の誰でもない“あなた”に知っていただきたい重要な健康課題として、CKDへの理解がより一層向上することを願っています」と述べておられます。

 

私も引き続き腎臓病撲滅に向け、私の専門の研究活動や宣伝活動を中心とした様々な活動を展開して参りたいと考えております。